全寺院「子どものつどい」―キッズサンガ―について(教区報197号より)

 「阿弥陀さまに出遇えて皆さん良かったですね。」先日のキッズサンガ研修会でお聞きした言葉です。私たちは幼い頃から、阿弥陀さまに手を合わせることが自然と身に付いてきました。しかし、阿弥陀さまに手を合わせるご縁が全くない子どもたちが大勢いるのも事実です。そういう中で「一人でも多くの子どもたちが阿弥陀さまに出遇い、そして手を合わせるご縁作りをしていこう」というのが「キッズサンガ」の大きな願いです。
 「キッズサンガ」という言葉を様々な場所で聞いたことがあるが、中身が見えない、活動内容がわからない等、疑問や質問をお持ちの方が多いことと思います。そこで今月号から、東京教区の「キッズサンガ」の活動の様子を教区報にて連載し、情報発信をしていきたいと思います。


目的(キッズサンガ事務提要から) 

 キッズサンガは「アミダさまとのご縁づくり」をする運動で、子どもをお寺に迎え入れる活動が全寺院において当たり前のことにしていこうというものです。ですから、従来の日曜学校、子供会やスカウトの枠にとらわれるものではなく、また新しい組織を作ることでもありません。それぞれの寺院で工夫をし、僧侶だけではなく、門徒さんや地域の方々のお力を借りながら一緒に活動していくのがキッズサンガの特色です。もちろん、少年教化に携わってこられた少年連盟やスカウトの皆さんの協力は欠かせません。

@お寺を子どもの居場所に

 「キッズサンガ」はお寺を子どもの心安らぐ居場所にしていこうとするものです。子どもたちに本堂に上がってもらって、いっしょに阿弥陀さまに手を合わせることを基本とします。阿弥陀さまとのご縁づくりです

A次代を担う「人」の育成

「キッズサンガ」は、「教書」でお示しの「次代においてその中心となる宗教的情操豊かな青少年の育成」をめざす取り組みです。これは人びとの悩みや思いを受け止め共有する事でもあり、また各お寺や宗門の将来も合わせて切り開かれていくことになります。


キッズサンガのねがい

 「キッズサンガ」は、門信徒と僧侶がともに取り組むものです。力を合わせて実施していくことで、子どもから大人までつどう本来の開かれたお寺の姿があらわれ、「ともに いのち かがやく」真のサンガが築かれていくことでしょう。ひいては、阿弥陀さまのお心をすべての人の居場所にという願いが込められています。それは「私」自身が育てられていく歩みでもあります。


キッズサンガ活動状況

 東京教区では企画や実施の段階で相談をお受けできるよう6名の少年教化アドバイザー(教区における少年教化専門の相談員的立場)と各組2名の少年教化サポーター(組における推進役であり相談窓口)がいます。バックアップ体制も整いました。  「キッズサンガ」はたくさんの子どもたちを集めることが重要なのではありません。一人でも二人でも、「安心して過ごせる場所=居場所」としてお寺に出入りしてくれることが大切なのです。私が出来ることからはじめましょう。


連絡先

〒104-8435
東京都中央区築地3-15-1 東京教区教務所内
 東京教区キッズサンガ推進委員会
TEL:03-3541-1131


inserted by FC2 system